大晦日の年越しそばに込められた願いとは!?食べる時間は決まってる!?

日本の大晦日の風物詩の一つである年越しそば。子供のころ、コタツで紅白歌合戦を見ながらうとうとして、眠い目をこすりながら年越しそばを食べた経験を持つ方も多いのではないでしょうか。

子供のころから当然のように食べてきた年越しそばですが、そもそもなぜ年越しにそばを食べるようになったのか、など年越しそばのルーツについては意外と知らないものですよね。

そこで今回は、知っていると話のネタになる、大晦日の年越しそばに込められた願いやルーツについてお伝えしていきます。

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年越しそばを食べ始めた時期・理由

年越しそばが広く食べられるようになった時期は、江戸時代だと言われています。由来については諸説あり、どの説が正しいのかはよくわかっていないようです。ここでは有力な3説についてご紹介していきます。

まず最も広く認知されているのは、健康長寿の縁起を担いだ、という説です。そばの細くて長い形から、大晦日に食べると長生きできると言われていたようです。

次に、悪い縁を断ち切る、という説です。江戸時代はそば粉100%のそばが当たり前だったので、うどんなど他の麺類と比べると切れやすい、という特徴がありました。そこから、今年一年の厄や悪縁を断ち切るために大晦日にそばを食べるようになった、と言われています。

そして3つ目は、お金が集まる縁起を担いだ、という説です。江戸時代に金細工師が金細工を作るとき、散らかった金粉を集めるのに水で練ったそば粉を使ったそうです。そこから、金を集めるそばは縁起が良い、ということで食べるようになったと言われています。

ちなみに、散らかった金粉を集める方法は、水で練ったそば粉を金粉に押し付けて、そのそばを水につけておく、という手順だったようです。そうすると、そばが溶けて底に金粉が残るので、効率よく細かい金粉が集められたのです。

次に、年越しそばを食べる時間ですが、これは特に決まっておらず、地域によってもまちまちのようです。悪縁を断ち切るという由来もあることから、年を越す前に食べきってしまうのが良いとされている地域が多数派で、中には年明けに食べる風習がある地域もあるようです。ちなみに、香川県では、年越しそばだけでなく年明けうどんも定着させていこうという新しい動きもあります。

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年越しそばの具材の種類と意味

それでは次に、年越しそばに入れる具材の種類とそれぞれの意味を見ていきましょう。

まずは、年越しそばの具材の代表選手、エビです。エビは背中が丸まっていることから老人を連想させ、そこから長寿を願うために具材として入れられています。

次に、出汁をまろやかにしてくれる卵。卵は月見にしても伊達巻にしても縁起がいいようです。卵の黄色を金色と捉えて、金運アップを願って具材に使われています。伊達巻はその形から着物の反物を連想させるので、着るものに一生困らないということで繁栄や金運アップの意味を持っています。

また、商売繁盛の神様であるお稲荷さんにあやかって、油揚げも縁起物の具材としてそばに入れます。商売繁盛、仕事運アップ、金運アップなどの意味があります。

そして最後に、薬味として欠かせないのがネギですよね。ネギは、今年一年の苦労をねぎらう、という意味で具材に入れられます。

まとめ

毎年当然のように食べている年越しそば、食べるようになった由来や入っている具材のそれぞれの意味を噛みしめて食べると、今まで以上においしく感じられそうですね。

一年間頑張った自分をねぎらい、来年以降もずっと元気で楽しく暮らせるよう願いを込めて、年越しそばを味わってくださいね。

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