ちょっと前まではドローンといえば素人には手出ししにくかった存在でしたが、この数年で急激に普及してきましたよね。
最近のドローンは初心者にも扱いやすい上に高性能で、価格帯も安価なものから高価なものまで幅広くたくさんの商品が出ていて、だれでも手軽に空撮ができるようになりました。
趣味で楽しんだり、ビジネスで活用したりと色々な場面で人気があります。ですが、ドローンの飛行は場合によっては危険が伴うこともあるので、法律や各地方自治体の条例によってルールが設けられています。
そこで今回は、ドローンを飛ばすために資格はいるのか、持っておいた方がいい資格などはあるのか、など楽しくドローンを活用するために役立つ資格についてお伝えしていきます。
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ドローンを飛ばすための資格は必要か?
結論から言うと、一般的に売っているようなホビー用のドローンを飛ばすために必要な資格や免許というものはありません。
ただ、電波の周波数帯によっては免許が必要となります。映像や送信機の出力に必要な5.6~5.8GHz帯の電波を使う場合です。
この帯の電波を利用するドローンは、産業用ドローンとドローンレース用のFPVドローンです。
農業や建設などで使用される産業用のドローンは5.6~5.7GHz帯の電波が使われていて、これを飛ばすには、第3級以上の陸上特殊無線技士免許が必要になります。
そして、レース用のFPVドローンは5.8GHzの電波が使われていて、これを飛ばすには、アマチュア無線免許が必要となります。
一般に売られているホビー用のドローンを飛ばすために必要な資格や免許はありませんが、ドローンの飛行にはいくつかルールがあるので、そちらをご紹介していきます。
まずは、飛行禁止エリアについて見ていきましょう。ドローンはどこでも飛ばしていいわけではなく、空港周辺、150m以上の上空、そして人家の密集地域などでは飛行禁止となっています。ちなみに150m以上の上空というのは海抜150mということではなく、ドローンを飛ばしている直下の地面から150m以上は飛ばしてはいけない、ということです。
他にも、地方自治体の条例によって禁止エリアが別途設けられている場合もあるので注意が必要です。とは言っても、具体的にどこであればドローンを飛ばしていいのか分からないですよね。
そんな方は、こちらのフライトマップを参考にしてみてください。ドローンメーカーとしては世界最大手のDJI社が飛行可能エリアを分かりやすくマップにしています。
ドローンを飛ばしてもいい場所が見つかったら、次は飛行方法について見ていきましょう。
飛行場所だけでなく飛行方法についても色々な制約があります。ドローンを飛ばすことができる時間帯は、日の出から日没までの間となっています。肉眼で見える範囲内で飛ばし、飛行中はドローンとその周りを常に注視しなければいけません。また、飛行中は人や建物などとは常に30m以上の距離を保つ必要があります。
そして、イベント時など多くの人が集まる催しの上空では飛行は禁止となります。あとは当然ですが、爆発物などの危険物の輸送は禁止、そしてドローンから物を投下することも禁止となっています。
ドローンの飛行ルールについて、詳しくは国土交通省のHPに載っているので参考にしてくださいね。
国土交通省の無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルールをみる
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ドローンを飛ばすために持っておいた方がいい資格の免許と費用
ホビー用のドローンを飛ばすために必須の資格や免許というものはないものの、自分の知識のために資格を取っておくのもおすすめです。
また、仕事でドローンを利用する場合、会社に誰もドローンに詳しい人がいなくて趣味でやっているだけの自分がドローン担当になってしまった、という時などには何かしらの資格があった方が対外的にも説得力が増すでしょう。
そこで、ドローン飛行に関する役に立ちそうな資格をいくつかご紹介します。
無人航空従事者試験
ドローン検定と呼ばれており、ドローン検定協会が主催する民間の検定試験です。4級~1級まであり、受験料は4級が3,000円、3級が5,500円、2級が12,000円、1級が18,000円となっています。こちらの試験で4級以上を取得すれば、無人航空機の知識に関する証明書が発行されます。
DPA技能認定資格
一般社団法人ドローン操縦士協会(DPA)が発行する資格です。この資格を取得するには、DPA認定校での受講が必要になります。
フライトコースとビジネスコースがあり、2日間のフライトコースは12万円、2日間のビジネスコースは20万円となっています。ビジネスコースは、フライトコース認定後にのみ受講できるコースです。
JUIDA操縦技能証明
一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)が発行する資格です。この資格を取得するには、JUIDA認定スクールでの受講が必要になります。
スクールでは約3~4日間ほどの講習を受けた後、筆記と実技の試験を受けます。その試験に合格すると、認定スクールの修了証が発行されるので、身分証と証明写真を準備して証明書を発行してもらうようになります。
受講料は基本的には30万円ですが、スクールによってキャンペーンを行っていたりと多少違いがあるようです。
まとめ
プロフェッショナル使用の産業用ドローンやレース用のFPVドローンはやはり敷居が高い感じがありますし、機体自体もとても高価です。
でも、一般的に売られているホビー用のドローンは簡単に操作できて、趣味でもビジネスでも活用方法が無限大です。ぜひルールをしっかり守って楽しみましょう。
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